乳腺を取っ払って胸を平らにするべく福岡で胸オペ(乳房切除)を受けてきた30歳のオナベの記録。
どうも、いつの間にか胸オペの予約を済ませていたカナタです。
予約を入れたのは一ヶ月前くらいだったと思うんだけど、いやーもう残り一週間か。
現在の心境
正直に言えば今めっちゃ不安です。
だっておっぱい取るんだよ?
当たり前じゃない?
胸オペをすることで「おっぱいが無くなる」以外にどんな環境の変化が起こるのかなんて全く読めないわけで。
逆になんの変化もないかも知れないし、その可能性の方が高いとは思っているんだけど、なんの根拠もなく「何か不幸に見舞われるかもしれない」っていう不安も拭いきれなくて、やっぱ、怖いよね。。。
「大衆もしくは親の考えに反する自らの選択によって天罰が下る」的な考え方は多分、やばい家庭環境による刷り込みだとは思うんだけど。
結局この不安は手術が終わってしばらく経ってからじゃないと解消できなさそう。
胸オペとか関係なく完全にメンタルの問題だわ。
何かに挑む時、心を安定させるのは理解者
だと、しみじみ思ったわけだけど、、、、、
俺友達いないんだよね(笑)
パートナーは(多分)理解はしてくれてるんだけど、一番の被害者もパートナーなわけで、如何ともしがたい。
ちなみに親には報告してない。
まずそんなに親密じゃないし、バレたら「したよ」って言えばいいし、バレなかったら何も言う必要ないと思うんだよね。
だってもう30だよ?????
予約を入れるまでの葛藤
仕事のスケジュールやらの調整が終わってから予約を入れるまで、一週間くらい踏ん切りがつかずに悶々としてました。
「自分は向こう側に行く勇気があるのか」とかよく分からんことでくよくよクヨクヨ。。。。。
ここまで来ておいて踏み出せないなんて自分ってこんなに意気地なしだったのかと落ち込んでみたりとか。
最終的に「向こう側もクソもないしやりたくなかったらやらなくていい」って落ち着いたらすんなり予約できました。
「胸オペ=女じゃなくなる」ではない
当たり前のことなんだけど。
胸がなくなったから「はい中性です!男です!」ってわけじゃないんだよね。
性別っていうのは体の特徴で決まるわけじゃなく、自分がどう認識しているかで決まるわけで。
胸オペっていうのは「自分らしい自分」を表現する為の手段の一つでしかない。
俺は胸がついてることに違和感があって、男性寄りの外見になりたいとは思っているけど、別に女じゃなくなりたいわけでもないのだと、胸オペ予約前の葛藤中に気がついた。
こんな女がいたっていいでしょ?
生理も妊娠も出産も今後一生体験せずに済めばいいのにとは思うけど、別に女の人だってそう思ってる人は普通にいるわけで。
胸が邪魔だ、取りたいと思ってる女性も、生理が嫌だし子供産むつもりもないから子宮卵巣摘出したいと思ってる女性もそんなに珍しいもんじゃない。(関係ないけど生理・妊娠出産も含めた女性の体にまつわる淡いピンク色のイメージはマジで鳥肌立つからもう少しバリエーション増やして欲しい)
俺が嫌で仕方がなかったのは女性としてのジェンダーロールや社会規範であって、好きな見た目で好きに生きていいのであれば別に女で問題ない。だからFtXとかよりオナベの方がしっくり来るんだよな。
ということで、俺は女だけどおっぱいといわゆる女性らしい外見が嫌なので胸オペしてきます。
もし「そんな人間は女の範疇に入れません」って弾き出されたとしたら、その時はXジェンダーを名乗って生きていこうと思いました。まる。